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(1969~2023)
1980年2月にアメリカに向け成田を飛び立った私と友人の2人はこれからアメリカ大陸で出会える米軍機の数々を期待して搭乗した。2月の末といえば東京はまだまだ寒い!しかしロサンジェルスは半袖でも大丈夫 そしてアリゾナのユマは真夏である。ユマは年間を通じて降雨量が少なく、安定して訓練が出来る絶好のポジションなのだ。1980年頃は、当時の日本のプロ野球チームヤクルトスワローズがユマでキャンプを毎年開いていた為、この町で日本人の存在は有名であった。我々も基地巡回のガードから「野球のチームと一緒に来たのかい?」と聞かれたことがあるが・・野球関係者が海兵隊基地柵外のオレンジ畑の中で1日中写真撮っているわけ無いだろう!と思いながらも、彼らに追い出されなかったことだけを喜んだ。SHのシューター君たちはここの主役であり 周辺の射爆場を使って様々な訓練を行っていた。
↑VMFAT-101に配備されたF-4Bの後期型。尾翼最上部前縁に突き出ているのはAN/APR-30レーダーホーミング警戒アンテナである。同じく尾翼トップ後縁についているのが、AN/ALQ-51
AFT 受信アンテナ。テールコード”SH”の書き方が変化している。F-4B/SH-11/Bu.No.153027
↑ 1977年前後にマーキングが全面的に変更となり、上図の様な白い尾翼にダイヤモンドをラダーに入れたタイプとなった。しかし暫くして尾翼の白い機体は無くなり、グレーの地にダイヤモンドが書かれた塗装となっている。F-4J/SH-14/Bu.No.153780
F-4J/SH-10/Bu.No.155885
F-4J/SH-20/Bu.No.155891
F-4J/SH-05/Bu.No.155806
F-4J/SH-00/Bu.No.155818
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F-4J/SH-11/Bu.No.155808
海兵隊のファントム部隊は当時殆ど東海岸のビューフォートにいたので、ユマでファントムが撮れるなどと考えてもいなかったが、この予備役部隊の合同訓練とVMFAT-101の訓練飛行で、毎日ファントムファントムファントムばかりが撮れる状態・・・A-4Mの部隊はこの訓練期間中何処かに移動しているようで姿も無かった。但しA-4Mの訓練部隊VMAT-102は居てくれたので撮る事ができたのである。前項でご覧いただいたようにVMFAT-101も数年前までは実に美しいマーキングであったのだが、海軍/海兵隊に迫りつつあったロービジの波を最初に受けた部隊のようで、機体に黒以外の色彩は見られなかったのが残念。
当初ユマ滞在は確か2日ぐらいの予定で、次のルーク空軍基地へ移動する計画だった。しかし余りに多くの海軍/海兵隊のF-4N/Jが乱舞していた為、ユマでの滞在を2日ほど延長して撮影を続行する事にした。F-4以外にもF-14/AH-1/OV-10/RF-8G/AV-8A/A-6E/ANG
C-130等,多くの外来機も撮る事ができたので、逆に此処の主であり沢山飛んでくれたVMFAT-101のファントムはあまり印象に残らないまま次に移動したのであった。
F-4J/SH-15/Bu.No.155898
我々が初日にユマの町側から見た海兵隊基地のエプロンには、色鮮やかなリザーブ部隊のファントムやRF-8Gと言った珍しい機体が所狭しと駐機していた。明日から月曜日であるから訓練が期待できる。翌日は車を飛ばして昨日確認した場所に急いだ。丁度数年に1度開かれる海軍/海兵隊予備役戦闘機部隊の合同訓練が行われていたのである。実に運が良かった。彼らの訓練の合間に海兵隊の地味なF-4N/Jがタキシーラインに転がってきたが、少なくとも私は此処に海兵隊のファントム専用の訓練部隊がいるのを知らなかった。しかも 予備役のVF-301/302の極めて派手なマーキングに圧倒されていたので、この訓練飛行隊の存在も薄れていたのである。
F-4J/SH-07/Bu.No.155569
F-4J/SH-06/Bu.No.157268
アメリカのカートゥーンに出てくる砂漠のサボテン、漫画そのままのサボテンが続く赤茶けた大地を何時間も走って、漸く砂漠の中の町と言う感じの田舎町ユマに到着、何機かが飛行訓練をしていたので町の道路側から撮影していたら、直ぐに巡回の警察官に捕まって詰問された。そのまま一旦予約のホテルまで警官同行で行き解放された後、ユマの基地周辺を偵察に行くことに。街の反対側で撮影しないとまた警察に捕まることになる。幸いタキシーウェイが見えるオレンジ畑を見つけ、明日からそこをベースにして撮影することに決めた。
F-4J/SH-02/Bu.No.155829
サンディエゴでノースアイランド基地を見学した後、F-14Aが飛びかうNASミラマーの脇を抜けてフリーウェイを南下、州境から東に方向転換してMCAS
YUMA ユマ海兵隊基地に向かった。我々が最初にターゲットにした基地だった。途中でNASエル・セントロに寄ってTA-7Cを撮影するも休日の為、訓練が無いようで、そのままユマに向け急いだ。実はユマで期待していたのは海兵隊のA-4とAV-8Aだったのである。しかし、到着した我々を迎えてくれたのは多くのリザーブ部隊のファントムと此処の訓練部隊のF-4N/Jだった。
F-4J/SH-01/Bu.No.155820