VMFA-232
VMFA-232で永らく使われてきたF-4J型も、1980年代には徐々に姿を消し、岩国基地には寿命延長の改造とレーダーを強化したF-4Sが主流で派遣されるようになった。最初にS型を持ち込んだのはVMFA-212だったが、次がこのVMFA-232となる。同時に派手に塗られてきた赤いマーキングもトーンを落として、地味な出で立ちに変ってしまったのである。1980年以降 海兵隊に於いてはロービジ傾向が顕著に表れ始め、率先して低視認性を追求するようになっていく。
↑ 上の2枚の写真は渡辺明氏のスライドコレクションから展示させて頂くが、場所はハワイのオアフ島にあるカネオヘ海兵隊航空基地でのもので、1981年4月の様子である。私も一度行った事があるが、ホノルルから北東に山を越えて走り、東側の海岸沿いにある基地で、確かタクシーで40分ぐらいの距離感の場所であった。火山噴火で生まれた山々に囲まれた海岸の平地に作られた航空基地で、風光明美な場所でもある。
F-4S/WT-01/Bu.No.153825
↑ 1981年3月White Bearさんが嘉手納基地で撮影されたVMFA-232のF-4S。外見上のJ型との識別点は、胴体と尾翼に追加された編隊灯ぐらいである。1980~1981版マーキングはModexが黒で書かれていた。最初のS型は1978年6月にVMFA-451が受領し、それ以降海兵隊13個飛行隊に配備された。
F-4S/WT-10/Bu.No.155836
↑ 岩国基地航空祭に展示された最後のVMFA-232所属のF-4S。まだ、この頃は国籍マークもフルカラーであり、インシグニアも小さいながらカラー版を堅持していた。恐らく1983年の岩国派遣頃までは、このパターンが維持されていたが、それ以降はグレー迷彩が主流となって行く。White Bearさん撮影
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F-4S/WT-10/Bu.No.155836
↑ 1983年 F-4Sとして2度目の岩国展開した時のマーキングで、Modexが赤いのが特徴。F-4S/WT01/Bu.No.153859。本機は1977年当時F-4J/WT-6として嘉手納基地にも展開していた。
F-4S
Wings
F-4S/WT-12/Bu.No.153810
↑ 同じくWhite Bearさん撮影のF-4S/WT-12/Bu.No.153810。J型からS型にアップグレードされた機体数は諸説あるが、最大265機と言われている。FA-18A配備までの繋ぎとして延命措置が優先されたが、アビオニクスとしては、新しいAN/ARC-159 デュアルUHF無線機とARN-118TACANを備えたAWB-10B兵器制御システムが装備されている。また それまでのファントムが少なからず抱えていた黒い排煙については、S型は徹底した改良を加え、ほぼ無煙化に成功したJ79-GE-10Bエンジンが搭載されるようになった。
F-4S/WT-00/Bu.No.155786
↑ F-4ファントムとして最後の岩国基地展開をした際のグレー迷彩姿のF-4S/WT-07/Bu.No.155739